健康新聞2026【芒種号】

Table of Contents
其の一 ストレッチをすると体の中で何が起こるのでしょう?

「ストレッチは体に良い」
そう聞いたことはあっても、なぜ良いのかを考えたことはありますか?
ストレッチをすると、
まず筋肉がゆっくりと引き伸ばされます。
すると筋肉の緊張がやわらぎ、周囲の血管への圧迫が少なくなります。
その結果、
筋肉への血流が改善し、酸素や栄養が運ばれやすくなります。
【また、筋肉だけでなく関節も動きやすくなります】
長時間同じ姿勢でいると、「体が固まった」と
感じることがありますが、これは筋肉や関節の動きが小さくなっている状態です。
ストレッチによって
体をゆっくり動かすことで、関節の動く範囲(可動域)が保たれ、日常生活の動作が行いやすくなります。
さらに、
ストレッチにはリラックス効果もあります。
ゆっくりと呼吸をしながら行うことで、体の緊張だけでなく心の緊張もやわらぐことがあります。
年齢を重ねると筋肉や関節の柔軟性は少しずつ低下していきます。
しかし、
毎日数分でも続けることで、その変化を緩やかにすることが期待できます。
ストレッチは特別な運動ではありません。
体を大切に使い続けるための、毎日のメンテナンスなのです。
其の二、ストレッチに関する誤解

ストレッチは体に良いイメージがありますが、いつでも行えば良いというものではありません。
例えば、
ぎっくり腰や関節の炎症、腱鞘炎になったばかりの時期など、患部に腫れや熱感がある場合は注意が必要です。
このような時期は、
組織に傷がついている状態であり、無理に伸ばすことで傷口を広げてしまうことがあります。
「痛いから伸ばそう」と考えがちですが、炎症の強い時期のストレッチは、かえって症状を悪化させることがあります。
痛みの原因によっては安静が必要な場合もありますので、無理なストレッチは控えましょう。
【大切なのは継続すること】

ストレッチの効果が最も期待できるのは、痛みが出てからではなく、痛みを予防するために行う場合です。
「1回で体が柔らかくなる」「毎日30分しなければ意味がない」というものではありません。大切なのは、自分の年齢や体力に合わせて無理なく続けることです。1日数分でも構いません。毎日少しずつ体を動かし、筋肉や関節の柔軟性を保つことが、将来の転倒予防や健康維持につながります。
ストレッチは短期間で結果を求めるものではなく、長く続けることで効果を発揮する「体のメンテナンス」なのです。
其の三、「おすすめ!古本めぐり」

エピクロスの処方箋 夏川草介 (著)
今回は、今年の本屋大賞にもノミネートされた医療小説の紹介です。
本作品は、
前作「スピノザの診察室」の続編です。
京都にある病院の勤務医である雄町哲郎は、日々、地域医療と向かい合っています。
物語はテレビドラマでヒットした「Dr○○」とは違い、医療の力及ばず最期を迎える患者が多く登場します。
哲郎は、
後輩医師に常々こう指導します「医療では、人は救えないんだよ」医師である前に人である。
その向き合い方や、医師としての哲学が周囲を巻き込んでいきます。
今年の本屋大賞はインザメガチャーチでしたが、2026年を代表する一冊です。おススメ!
今月の一言
今回は有名な孔子(こうし)の言葉です
「過ちて改めざる、これを過ちという」
失敗することよりも、失敗をそのままにしてしまうことが本当の過ちである。


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