健康新聞2021~9月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

其の一、脊柱管狭窄症の最後の砦

9月にはいり、
気が付けば今年も後4ヶ月弱です。

一月から始めた腰痛/坐骨神経痛のシリーズも
今回でいったん最終回となります。

チョッと
堅苦しい記事となっていますが最後までよろしくお願いいたします。

基本は3種類
1.お薬 2.運動療法 3.手術

最初に断っておきますが、
手術をできるのは医師だけですので私たちのような
施術家や鍼灸師は判断することすらできません。

ここからお伝えするのは、参考として読んでいただければ幸いです。

医師が、手術をすすめる基準

手術をすすめるのは以下の三つが多いようです。
〇保存療法を半年程度続けてまったくよくならない場合
※保存療法=お薬やリハビリテーションのこと

〇運動神経のマヒで脚が動きにくくなったり、力が入らなくなる場合、または、その症状が予想される場合

〇排泄障害がある場合、便意がなかったり失禁がある場合

代表的な手術法

〇除圧術(入院期間は7~10日程度)

背骨の一部に穴をあけ、
原因となっている脊柱管の狭窄部位を削る方法、
多くの記事では「黄色靭帯の肥厚」の切除に用いられているようです。

手術に用いられる器具や穴をあける部位によってさまざまな方法があります。
※黄色靭帯とは、背骨と背骨をつなぎとめる靭帯。筋力の低下や長期間の不良姿勢が原因で分厚く硬くなることがある

〇除圧固定術(入院期間は7~10日程度)

腰の骨周りの固定力(骨を安定させるための筋力)が弱く
不安定な場合は除圧術に加え腰の骨同士を器具を使って固定する方法です。

代表的なものでは上の図のように、
金属のネジとプレートで上と下の骨を動かなくしてしまいます。

高齢の方で筋力が著しく弱くなった方、
狭窄部位が複数ある方、
辷り症のある場合にこの術式を使うようです。

其の二、問題点

■全ての症状がなくなるわけではない

いずれの手術も100%元どおりではないようです。

シビレが残ったり、筋力の改善がない場合や、
姿勢に問題がある場合は、
再発や他の部位で脊柱管狭窄が起こる可能性があります。

■感染症や、経年による危険性

万全の管理をしても、感染する可能性があるとのことです。

また、
建物でいう柱を削ることになるため、
腰が弱くなることもあります。

さらに、
ネジで固定する場合、骨粗しょう症などで、外れることもあります。

■シビレと腰痛は別の場合もある

脚のシビレは取れても腰痛が残る場合は、
別の原因が腰痛を引き起こしている場合があります。

 

其の三、
「おすすめ!古本めぐり」

眠れなくなるほど面白い肝臓の話
単行本 – 2020/10/28 栗原 毅(監修)

「図鑑 眠れなくなるほど面白いシリーズ」をご存じでしょうか?肝臓以外でも自律神経、タンパク質、数学、神話…と、さまざまな図解入りの解説がされている人気シリーズです。この本は肝臓について詳しく書かれています。特に、お酒の適量についてについては「目からうろこ」の内容です。
例えば、「飲み過ぎは身体に悪い!」といっても、いったいどのぐらいの量を超えると悪いのか、お酒の種類でも「何がよくて、何が悪いのか」などが分かりやすく解説されています。現役の肝臓専門医が監修したお勧めの一冊です。

今月の一言

「情報は、心の薬になるかも!?」
これから始まる読書の秋。健康に関する本も一冊いかがでしょうか

今月のストレッチ

 

お知らせ

毎年恒例の敬老の日特別営業は、昨年に引き続き中止とさせていただきます。

そのため、
9月23日(月)敬老の日と、23日(木)秋分の日は暦通りお休みといたします。

また、
10月6日(水)は、スタッフのワクチン接種のため臨時休業とします。