健康新聞2021-7月号-

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています。

 

其の一、脊柱管狭窄症の運動療法

基本は3種類
1.お薬 2.運動療法 3.手術

長かった梅雨も明け
夏本番の暑さがやってきました。

コロナ感染予防だけでなく熱中症にも気をつけましょう!

前回までは、脊柱管狭窄症の原因と
お薬による治療について解説してきました。

今回からは
運動療法についてお伝えいたします。

ほとんどの病院では、
内服薬と併用してリハビリがおこなわれています。

医師や私たち治療家も
「お薬は症状の緩和」「改善は運動療法」と考えています。

脊柱の周りにある筋肉、関節の柔軟性、
姿勢の悪条件がきっかけとなって
脊柱管狭窄症の症状を作っているわけですから、
お薬で痛みをごまかしたところで、
先に書いた通り
身体の改善がない限り症状はまた襲ってきます。

 

運動療法を始める時期

脊柱管狭窄症には
症状によって期間があります。

急性期で特に疼痛が強い疼痛制御期、

急性期の強い疼痛が緩和された安定化期、

症状が比較的安定した調整期の3つに大別されます。

この期間の定義はあいまいで、
人によって短く変化する方もいれば、
数ヶ月と長い方もいます。

運動療法は安定化期から徐々にはじめ調整期になれば積極的に行います

其の二、運動療法

まずは、血行促進とストレッチ

脊柱管狭窄症の特徴といえば、
歩き始めてしばらくすると
お尻~ふくらはぎにかけての「
痛みとシビレ」そして、前かがみの姿勢です。

前かがみの姿勢は、
脊柱管狭窄症の症状を避けるためには有効ですが、
腰への負担は大きく、
長くなれば当然腰の筋肉が痛くなります。

腰痛も含めて
脊柱管狭窄症の症状と思いがちですが、
この腰痛は合併症であり姿勢が作り出した別の痛みです。

これを予防するために、
慢性的に負担のかかる腰の筋肉とお尻、
太ももの筋肉をマッサージなどで
血流を促進することが不可欠です。

平行して、
縮んだお腹側の筋肉をストレッチで緩める必要があります。

ストレッチの強化

つらい疼痛制御期から安定化期の初期は、
痛さのために必要以上に安静にしがちです。

しかし、
このまま数週間から数ヶ月もじっとしていたら
腰だけでなく身体中の関節が固くなります。

これを避けるために足首や肩関節など、
全ての関節ストレッチの幅を広げていきます。

 

持久力のアップ

 

確かに長い時間歩くことは、むずかしいと思います。

しかし、
モモ上げトレーニングや自転車こぎなどは
比較的楽なトレーニングになります。

脊柱管狭窄症は高齢者に多く、
ただでさえ弱りがちな体力(持久力)を
落とさないように心がけるべきです。

これが、
その後の筋トレに大きくかかわってきます。

次号では運動療法のつづきを解説します
8月号へつづく

 

其の三「おすすめ!古本めぐり」

いのちの停車場

(幻冬舎文庫) 文庫 – 2021/4/8 南 杏子 (著)

吉永小百合さんの
主演映画でご存じの方も多いとは思います。

海堂尊先生など現役の医師で小説を書く方は何人かいますが、
著者の南杏子先生はもともと物書き(編集者)から、33歳で医学部に入り医師としての経験をもとに再度物書きに戻ってきたというちょっと変わった経歴の持ち主です。

物語は、
とある出来事がきっかけで大学のERをやめることになったベテラン女医。

その後は
故郷金沢で訪問医となって在宅医療にかかわっていきます。

その中でいくつもの生死に立ち会い、
最後は医師として究極の選択に向き合うことになります。

途中どうしてもハンカチが必要になるおススメの一冊です。

 

今月の一言

「ついに始まるぞ、東京オリンピック!」

がんばれニッポン選手団。私たちも感染予防がんばります( `ー´)ノ

 

今月のストレッチ

「骨盤体操」