健康新聞2021~3月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は肩こり、腰痛を整体と鍼灸で回復

阪神大震災から26年、東日本大震災から10年が経過しました。

当時の映像を見てふと思うことがあります。

避難するとき、もし足腰が痛くて
「素早い行動ができなかったら」

後から迫る津波で命を落とすかもしれません。

防災グッツや避難場所の確認も、もちろん大事です。

しかし、
いざというとき素早く動ける
身体づくりも大切ではないでしょうか?

 

其の一、坐骨神経痛の原因を考える

前回までは
椎間板ヘルニアのお話をさせていただきました。

今回からは
筋肉が原因の坐骨神経痛をお伝えいたします。

坐骨神経痛といえば
「椎間板ヘルニア」
「脊柱管狭窄症」
を連想します。

実は、
この常識に待ったをかける発表があります。

それは、
1995年にひらかれた国際腰痛学会で
「ボルボ賞」を受賞した権威あるものです。

その論文では、
「椎間板ヘルニアと診断された患者46名」と

「腰に痛みがない健常者46名」の

椎間板をMRIで比較した結果を発表しており、
腰に痛みがない健常者グループの76%に
椎間板ヘルニアが確認されたと報告しています。

つまり、
椎間板ヘルニアがある人は必ず、
腰痛や坐骨神経痛になるわけではないのです。

 

その後も続々と研究は進み、

「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」
とされるのは全体の3%程度にしか
過ぎないという事がわかっています。

また、
日本整形外科学会が発表した

「腰痛診療ガイドライン 2019」では、

腰痛・神経痛の原因は狭窄症 11%,
椎間板ヘルニア 7%(2012年時点では3%)とされています。

私たちは、
MRIやレントゲンで「異常あり!」と診断されますと、
画像に映るものがすべてと思いがちです。

しかし
研究の現場では、違う結果がすでに当たり前と
なっているようです。

では、
椎間板ヘルニアが原因でないないのなら、
ほかに何を疑えばいいのでしょう?

其の二、筋肉が原因の坐骨神経痛

多くの治療家は、
筋肉が原因の神経痛と、
筋肉が既存の変性(椎間板ヘルニアなど)に
影響を及ぼして症状を発生させていると考えています。

前者の場合の代表が、梨状筋症候群です。

梨状筋症候群とは、
股関節のインナーマッスルである梨状筋が硬くなり、
坐骨神経の出口で圧迫し痛みやしびれを
出しています。(絞扼性神経障害)


多くの場合、
ランニングや立ち仕事での使い過ぎが原因です。

特に、
トレーニングやお仕事の後、柔軟体操などケアが
できてない方におこります。

この症状は、
筋肉が原因のため、もちろんレントゲンでは写り
ません。

レントゲンには写りませんが、
あぐらをかくと楽になり、
体育坐りをすると悪化します。

4月号へつづく

 

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

スタンフォード式 最高の睡眠

西野精治 (著),文庫 – 2017/2/27

著者の西野先生は、
スタンフォード大学で長年研究を続ける、
医学部教授です。

「睡眠負債」という言葉を
ご存じでしょうか?

眠りをおろそかにすると、
ただ単に、日中眠たいだけでなく
寝不足という負債が溜まり続けると、
あらゆる病気の原因にもなることがわかっています。

逆に、
最高の眠りを手に入れることが
できれば健康だけでなく、
美容や仕事での成功にも役に立ちます。

そんな最高の睡眠を手に入れるためのノウハウが、
わかりやすい言葉で書かれています。

40歳を過ぎたら読むべき一冊です!

今月の一言

「世の中の都合とは関係なく、桜は咲く」

花見は通勤ついでに観て、お酒はお家で飲みましょう!

 

今月のストレッチ

№35「坐骨神経痛に効果のあるセルフ整体」

 

【お知らせ】

3月20日(土)春分の日は、お休みいたします。

現在、院内の密を避けるため、予約のみの受付となっています。
ただし、ご夫婦・ご家族様(二名まで)の同時予約は可能です。是非、ご利用ください。

また、院内での施術は、検温・手指消毒・マスク着用のご協力をお願いいたします。