健康新聞2022~10月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

其の一、肩の高さが違うのはなぜ?その3

10月の祝日が終われば、年末の予定も気になります。

気が付けば、
秋の虫の声も聴かなくなりました。

これからは、
気温差の大きい時期です体調管理には気をつけましょう!

□骨盤の高さの違い

9月号では、背骨の歪みについてお伝えしました。
今月は骨盤の高さの違いについて解説いたします。
骨盤の高さが違えば当然、上位にある肩の高さに影響を与えます。

骨盤の高さの違いには、
左右の骨盤が捻れるタイプと、
上下にズレるタイプの2種類があります。

・左右が捻れるタイプ

左右のねじれは
骨盤の高さはあまり変わりません。

しかし、
座標となる骨盤の凸部分の高さが左右で差ができます。

・上下にズレるタイプ

足の長さ(脚長差)に問題がある場合、
地面に立ったとき骨盤が上下にズレます。

例えば、
骨折や、成長過程のなかで骨の長さに
違いができた場合、
左右の違いのある扁平足やO脚の場合などがあります。

また、
膝や脚に痛みを感じているときは、
体重をかけられないため一時的に骨盤にズレが出る場合もあります。

今月号では、
上下にズレるタイプを取り上げて解説いたします。

確認する方法は、
骨盤の骨盤の一番高いところに親指を置いて
鏡でどちらが高いかを確認します。

上記の説明では足の長さ(脚長差)について触れましたが、
この脚長差のことを「器質的脚長差(または、解剖学的脚長差)」と呼び
これとは別に、
骨盤に直接くっついている筋肉が原因で骨盤の高さが変わり、
結果的に足の長さに差が出てくるものを「機能的脚長差」と呼びます。

膝や、脚に痛みがあり
一時的に骨盤がズレた場合も機能的脚長差となります。

 

其の二、脚長差に異常がなく骨盤のズレ

残念ながら
器質的脚長差での骨盤の高さの改善は難しく、
手術や特殊な矯正、
または、靴や中敷きなどの装具でしか解決しません。

身体的な努力で改善できるのは機能的脚長差になります。

ご存じのように、
骨盤には複数の筋肉がついています。

代表的なものでは腰方形筋と中殿筋があります。

腰方形筋は
骨盤の側面から腰椎についているため
左右の伸縮性に違いが出てくると
骨盤の高さに差が出てきます。

中殿筋は
大腿骨(太ももの骨)の外側から骨盤の
側面についています。

腰方形筋と同じく伸縮性や筋力に差がでると
骨盤がズレる原因となります。

■最も多い原因は?

それは、習慣やクセです。

足を組んで座ることや、片足に重心を置いての立位などです。

厳密には座っているだけでも
左右のお尻の体重のかけ方は違います。

これを長時間のデスクワークや運転で続けていれば骨盤周りの筋肉は左右差が出てきます。

さらに、
自分のクセに気づいて、
ストレッチやクセの克服をすればよいのですが、
何もせず放置しておきますと、
筋肉は力を失い、硬くなり骨盤が傾き続け、腰痛や神経痛を引き起こします。

11月号につづく

ソワレ中本整骨鍼灸院2022=10月=

其の三、「おすすめ!古本めぐり」 

100年足腰

巽一郎(著)単行本(ソフトカバー) – 2019/11/28

著者の巽先生は、現役の整形外科医です。
しかも、
膝関節の手術の名手として国内外に知られています。

実は
巽先生にはもう一つ「手術をしないで治す医師」としても有名です。

この本の中には、
その方法がふんだんに解説されています。

膝で悩んでいる方には必見の一冊だと思ってください。
注、限られたページ数の中での解説ですので、いくつか分かりにくい箇所があります。その時は遠慮なく私にたずねてください(^-^)

今月の一言

旧暦では10月は
「神無月(かんなづき/かみなしづき)」と呼ばれていました。

神々が出雲の国に行ってしまい留守になるという意の「神なき月」が転訛(てんか)して「神無月」になったといわれています。一方、神様が集まってくる島根県では「神在月」(または「神有月」)と呼ばれます。

今月のストレッチ 

№38 中殿筋のセルフケア

 

こちらからご覧ください