健康新聞2023~7月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

こんにちは、中本整骨鍼灸院です。

まだ、
梅雨が明けてないのに秋が待ち遠しくて仕方がありません。

暑さで余計に疲れが溜まりそうです(^_^;)

其の一、疲れの仕組み 疲労物質の蓄積その2

◯疲労物質の蓄積 ◯エネルギーの不足 ◯体内バランスの乱れ ◯神経の伝達不良

先月号では、
エネルギーの燃えカスが疲労の原因ですとご説明しました。

今月は、
かつて疲労物質と勘違いされていた乳酸にスポットをあてて解説したします。

【そもそも、乳酸はなぜ悪者に?】

始まりは、
1929年にHillという研究者が、カエルの足の筋肉に電極を付けて収縮実験をした際に、

「時間が立つと、筋肉の反応が鈍くなった」
という事実から調べをすすめたところ、筋肉中に乳酸がいっぱいあったので
Hill先生は「そうか!これが筋疲労の原因だ」と発表しました。
ちょうど日本では二村定一の「君恋し」が大ヒットしている頃です。

その後も
研究者の間には「筋疲労の原因は乳酸ってホント?」と疑問視され続けました。

そんな中、
2001年にNielsenさんが疲労状態の生体に、さらに乳酸を注入するという実験が行われました。

すると実験結果は、
これまでの定説とは逆に疲労回復が早くなりました。

この結果を経て乳酸は疲労物質ではなく、むしろ疲労回復に役立つものになりました。

ちょうどこの頃は、
MISIAの「Everything」がヒットしている頃でした。

つまり、
ドリームズ・カム・トゥルーの「LOVE LOVE LOVE」がヒットしている頃は乳酸は疲労物質で、SMAPの「世界で一つだけの花」がヒットする頃には乳酸の冤罪は晴れたということになります。

其の二、乳酸の働き

「じゃぁ、乳酸はなんのためにあるの?
ということになりますよね。

結論から申し上げますと、
乳酸は「エネルギーのもと」として再利用されます。

私達の筋肉を動かすエネルギーは、
糖質と脂質から作られます。

乳酸は糖質を分解して、エネルギーを抽出す過程で副産物として作られます。

ただし、
筋細胞内で酸素を使ってエネルギーを抽出する場合は水(H2O)と、二酸化酸素(CO2)しか出ません。

乳酸が作られるのは、
酸素を使わずにエネルギーを抽出したときに限ります。

酸素を使わずに糖質をエネルギーに変えるとは、短時間で高強度の運動をした時、
つまり、
ジャンプやダッシュ、重いものを持ち上げたときのことです。

いわゆる無酸素運動のことをいいます。
問題はここからです。
無酸素運動の副産物として作られた乳酸は、筋細胞の外に出て、
血液に乗って肝臓に運ばれます。

ここでもう一度、
糖質の一種グルコースに変換され、エネルギーの一部として再利用されます。

ただし、
筋肉内にたまり続けると、筋肉の活動を妨げることになるので、
激しいスポーツのあとはクールダウンをして血流を良くしてあげることも必要になります。

食材→分解→糖質(グリコーゲン)→


グルコース→ピルビン酸→有酸素運動→Co2・水
⇊ (筋細胞)
無酸素運動↓
無酸素運動→
乳酸→


肝臓→[糖新生]→グルコース
     (肝臓内)

※文献では、運動後30分程度で乳酸は排出されると書かれていますが、連続したトレーニングや作業では排出が追いつかずパフォーマンスを低下させるとも書かれています。 つまり、乳酸のままではエネルギーの燃えカス(ゴミ)ということです。

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

バカと無知 (新潮新書) 新書 – 2022/10/15橘 玲 (著)

橘玲さんは、宝島社の元編集者です。

2017年にだした『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)で新書大賞受賞しました。

本の内容は、
無知とバカとの違いを定義し、それにまつわるエピソードを研究者たちの文献を基に解説しています。

以前に紹介しました、
ロルフ・ドベリの「Think Smart 」とよく似ています。
違いは、
より日本人目線から世の中を観察しているところです。

テレビやSNSでの「間違った常識を再確認したい」という方にはおすすめです。

今月のストレッチ  NO48

 

今月の一言

「クーラーに感謝!!」

エアコンのお陰で快適で健康を保てています。こまめに掃除をしましょう!

~夏休みのお知らせ~

8月7日(月)~9日(水)は夏休みを取らせていただきます。
8月11日(金)山の日はお休みいたします。

子育てで、忙しい「お母さん」は こちらもチェックしてください!


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