健康新聞2021~8月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

其の一、脊柱管狭窄症の運動療法-後編-

東京オリンピックも終わり
お盆がやって来ます。

あなたの
夏の後半はどんな予定が入っていますか?

では、
今月も脊柱管狭窄症の続きから始めます。

7月号までは治療についてお伝えしました。

今回は、
運動療法の後半をお伝えいたします。

1.お薬 2.運動療法 3.手術

脊柱管狭窄症は
疼痛が強い疼痛制御期、
急性期の強い疼痛が緩和された安定化期、
症状が比較的安定した調整期の3つに分類され、
運動療法は安定化期から徐々にはじめ
調整期になれば積極的に行います。

【アライメントを整える】

アライメントとは
関節や骨格の並びのことをいいます。

アライメントに不具合が起きると
関節や骨格に負担がかかり時間とともに症状となります。

腰椎のアライメントは、
体重のかけ方と筋力のバランスによって保たれています。
中でも重要になるのが三つの筋肉です。

腰椎を支える筋肉は、
前から支える大腰筋
後ろから支える多裂筋
腰回りを腹巻のように締め付け安定させる腹横筋です。

例えば、
多裂筋が強く大腰筋が弱くなれば反り腰となり、辷り症になる確率が高くなります(A)。

辷り症

逆に多裂筋が弱く、大腰筋が硬くなると腰が曲がり後ろ側に圧が強くなり椎間板ヘルニアになるかもしれません(B)。

椎間板ヘルニア

腹横筋を含めて三つの筋肉が弱くなると腰の安定を強くするために骨棘や脊椎管内部の組織が硬く膨らみます。

私たちの身体は負荷のかかる部位を強化するために硬くなることがあります。ペンだこや足のマメのようなものをイメージしてください。

骨棘/組織が硬化

其の二、問題は期間

 

医師または、理学療法士など運動療法にたずさわる者が評価(運動療法をするための検査)した後、治療計画をたて、いよいよ運動療法の開始です。

具体的には、
弱くなっている筋肉を強化し、硬く縮んでいる部位を時間をかけて伸ばしていきます。

Bの場合なら多裂筋や腹横筋を筋トレして、大腰筋をストレッチします。

リハビリ室では、
毎回の評価⇒血行促進(温熱療法)⇒
筋トレ⇒ストレッチ⇒自宅でのセルフトレーニングなどの指導の順で進みます。

まれに、
筋違い(すじちがい)や骨のズレと混同して

「ゴキゴキっともとに戻しくれ!」

と訴える患者さんもいますが
(他には電気治療や牽引で治ると考えている方)、
長い間の習慣や運動不足が原因のため
安易な方法で解決するものではありません。

そこで問題になるのが

「いつまで続けるのか?」です。

残念ながら終わりはありません。
たとえ症状が和らいでリハビリを卒業する日が来たとしても、トレーニングやストレッチをやめてしまえば再発は起こるでしょう。

運動療法はその場の痛みを和らげるだけではなく、症状が緩和した後の予防も含めて可能な限り続けることが肝心です。

9月号へつづく

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

精鋭   2015/2/6 今野 敏 (著)

「失敗は許されない、敗北も許されない最後の砦だ!」
これが、日本の治安を守るSATの精神。

主人公の柿田亮は、
研修を終えたばかりの新米巡査。

「自分は警察官に向いているのか?」と
悩みつつも機動隊を志望。

さらに、
テロやハイジャックなど凶悪事件を解決する
特殊急襲部隊(SAT)を目指す警察官による成長物語。

日本の治安を守る警察組織とはいったいどんなものか?

物語の中に出てくる
“警察官と自衛隊の違いとは?”
この小説の中には事件は起こりませんが、
最後まで飽きさせない傑作。お勧めです!

 

今月の一言

「スポーツ最高!!」
競技選手にはなれなくとも、私たちも運動を始めるきっかけとなればいいですね(^-^)

今月のストレッチ

ストレッチ№39「ラジオ体操第一」

【夏休みのお知らせ】

8月22日(日)、23日(月)、24日(火)は、
夏季休暇をいただきます。ご了承お願いいたします。