千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

其の一、運動療法と筋肉の再生力

◆ 肩こり・腰痛の背景にあるもの

シニア世代になると、
「肩こりがつらい」「腰痛が治らない」という声をよく耳にします。

思い浮かぶ対処法といえば、湿布やマッサージ、電気治療といった方法ではないでしょうか。
これらは確かに一時的に症状を和らげてくれますが、原因を取り除くものではありません。
そこで注目したいのが「運動療法」です。

◆ なぜ運動が必要なのか

長い時間イスに座りっぱなしで過ごすことが多い現代人。
その結果、
よく使う筋肉は疲労して硬くなり、逆にほとんど使われない筋肉は「さぼり筋」となって弱ってしまいます。

この状態が続くと、
背中は丸くなり、猫背の姿勢があなたの基本姿勢になってしまいます。

こうなると、
肩こりや腰痛は慢性的になり、いくら対処療法をしても改善にはつながりません。

組織の再生力については、こちらのブログを参考にしてください↓

其の二、筋肉を再生させる2つの方法

そこで大切なのが運動療法です。その基本は次の2つ。

1.硬く縮んだ筋肉をほぐす
　血行を促進し、ストレッチで柔軟性を取り戻す。

2.さぼり筋を呼び覚ます　
　特殊なトレーニングで本来の働きを取り戻させる。

筋肉は新しく作り替えられるだけでなく、眠っていた力を再び働かせることも「再生」です。
もっと身近に言えば「筋肉の元気を取り戻す」ことも再生の一部。

ここでのキーワードは「活性化＝再生」。
運動療法は、この2つの方向から筋肉を再生へと導きます。

◆ 生活習慣の一例から
たとえば、
座りっぱなしでパソコンやテレビを見る習慣が続くと、腰や首・肩には負担がかかり続けます。

その一方で、
姿勢を支える筋肉はサボってしまい、弱っていきます。この悪循環こそが慢性的な肩こり・腰痛の温床です。
しかし運動療法を取り入れることで、疲労した筋肉は回復し、弱っていた筋肉は再び働き出します。

つまり体は少しずつ「最適化」され、本来の姿勢や動きに近づいていくのです。

◆ 運動療法の注意点
ただし、
運動療法にも知っておいていただきたい点があります。
症状を10（最もつらい）から0（無症状）にすることは難しく、最終目標は 「5〜3（症状はあるが気にならない）」 です。

効果を保つには 継続が必要 です。誤った方法で行うと、かえって痛みを強めてしまうことがあります。

こうした点を理解した上で、「筋肉の再生力＝元気を取り戻す力」を味方につけることが、改善への近道となります。

◆ まとめ
肩こりや腰痛に対して、湿布やマッサージは一時的な助けになりますが、根本的な改善にはつながりません。

筋肉は再生できる組織です。
硬くなった筋肉をほぐし、眠っていた筋肉を呼び覚ます。
この 「活性化＝再生」＝「元気を取り戻す力」 の発想が、あなたの体を変える第一歩です。

次号からは具体的な方法をお伝えしていきます。こうご期待！

其の三、「おすすめ！古本めぐり」

国宝（青春篇/花道篇）
単行本 – 2025/9/5吉田 修一 (著)

主人公・立花喜久雄の波乱に満ちた人生を描いた物語。

長崎で育った喜久雄は、
ある出来事をきっかけに大阪の歌舞伎俳優のもとで修行を始め、やがて女形として芸の頂点に立ちます。

周囲は彼に「人間国宝」の称号を授けたいと願いますが、喜久雄自身はその先にある“さらなる高み”を目指し続けます。

その高みとは一体何なのか――。
現在公開中の映画では、3時間という長尺の中で、原作が持つ美しさと深みが丁寧に表現されています。

映画を観て心を動かされた方は、ぜひ原作にも触れてみてください。
文字だからこそ味わえる、喜久雄の内面の葛藤と芸の世界の奥深さが、より鮮やかに迫ってきます。

今月の一言

『夏が長くなったのなら、夏休みも長くなればいいな・・・ 』
私が小学生なら、こんな事も考えます(-_-)

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