健康新聞2021~10月号~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

其の一、マグネシウムの話

ここ数日で急に気温が下がり、
紙面やテレビで取り上げている
秋の食材がおいしく感じられる季節となりました。

ところで、
皆様は「身体が硬いのは、生まれつき」とか、
「肩がこりやすい体質」といった言葉を聞いたり、
使ったことはないでしょうか?

では、
硬い体質とはいったいどんな体質なのでしょう?

今回は、
硬い体質について解説いたします。

まずは、体質に関係するミネラルの話から始めます。

カルシウムとマグネシウムの役割

当然ですが、
カルシウムもマグネシウムも私たちにとっては
大事なミネラルです。

カルシウムは、
骨を作り変えるだけではなく、
筋肉の収縮や神経の伝達の働きもしています。

体内には
体重の1~2%(60Kgの人なら600g)あり、
99%は骨の中に、残り1%は血液・神経・筋肉の中にあります。

成人男子で
一日700~800mg摂取する必要があります。

マグネシウムは、
骨に弾力性を作り、エネルギーを作るお手伝いや、
カルシウムによって緊張した筋肉を緩める働きがあります。

つまり、
カルシウムとは拮抗する働きがあるということです。

体内には約25gほど存在して、
50~60%は骨の中にあり、
残りは筋肉・神経・脳の中にあります。

其の二、カルシウムとマグネシウムの摂取比率は2対1

いつの頃からか
「カルシウムを積極的にとるように」と、
言われるようになりました。

これは、
骨粗鬆症の予防にと、国が呼びかけたことと、
思春期に「背を伸ばすにはカルシウム!」といった流行りがあったからだと思います。

確かに乳製品を中心に、
日本人のカルシウム摂取量は増えてはいますが、
実はここに落とし穴があります。

カルシウム2に対して、マグネシウム1を摂取する
という理想の摂取方法があるのです。

カルシウムばかりが増えすぎてしまうと
筋肉は緊張したままになり、緩みにくくなります。

肩がこって
マッサージに行っても直ぐに元に戻ったり、
いくらストレッチをやっても柔軟性が身につかないのは、
たんに
運動不足や疲労の蓄積だけでなく、
カルシウム過多が原因の可能性があります。

また、
骨の弾力性が少なくなるため骨折しやすくなります。

世界中で
最もカルシウムを多くとっている米国は、
最も骨折の多い国民だという事をご存知でしたか?

他にも、
まぶたがピクピクする、
こむら返りなどもマグネシウム不足の兆候です。

もともと
日本人の摂っていたカルシウムは魚介類や海藻類です。

こういった海の幸は
カルシウムとマグネシウムの割合が2:1の理想の形でできています。

しかし、
牛乳は11:1
ヨーグルト30:1
チーズ33:1と、
カルシウムに偏ったバランスとなっています。

※イギリスにおけるWatkins博士・Josling博士の実験では、無作為に選んだ男女で、2:1の理想と比べて、
最大で47:1、最小でも12:1と、大きくバランスが崩れていたとの報告があります。

けっして、
カルシウムを摂りすぎてはいけないといっているのではありません、
その分マグネシウムを意識してとる必要があるという事です。

11月号では解決編をご紹介します。

 

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

このあと どうしちゃおう(2016/4/22)
作 ヨシタケ シンスケ

ヨシタケシンスケ先生の発想絵本のご紹介です。
コロナ禍の現在、是非、手に取っていただきたい一冊です。

主人公の少年は、
亡くなったおじちゃんの部屋を掃除していると、
ベットの隙間から「このあと どうしちゃおう」と
書かれたノートを見つけます。

その中には
おじいちゃんが生前考えた、
この世にいなくなってからのユーモアあふれる計画が書かれています。

個人的には、
親しい方への誕生日プレゼントにおススメと思っています!

今月の一言

「今年は、最も半袖を着た一年になりました!」
まぁ、楽でよかったのですけどね、急に寒くなって困ってます(-_-メ)

今月のストレッチ

自宅書斎シリーズ、第2弾

今回は、
自宅でのデスクワークを少しでも
快適に過ごす「イスのお話」です。

是非、最後までご視聴お願いいたします。