月刊!中本整骨鍼灸院2024~8月~

千里丘の中本整骨鍼灸院は、心と身体の疲れから始まる、肩こり/腰痛を整体と鍼灸で改善のお手伝いをしています

おはようございます、
中本整骨鍼灸院です。

お盆も近づき、
夏の折り返しもすぐそこまで来ています。

帰省にレジャーに,
何かと予定があると思いますが
くれぐれも体調には気を付けてください。

【お知らせ】

8月12日(月)山の日振替休日
8月20日(火)は臨時休診いたします

 

【コラム】

「椎間板について」

椎間板は、
背骨の間にあるクッションの働きをする軟骨の一種です。

髄核と呼ばれる中央にあるゼリー状のものと
線維輪と呼ばれる
髄核を閉じ込めておくバームクーヘン状のもの
そして、
軟骨終板と呼ばれる椎間板に栄養を供給させるための薄い板が上下についています。

 

椎間板は、
水分と、水分を保水しておくスポンジ様の組織(プロテオグリカン)と
コラーゲンでできています。

中央に行くほど水分は多くなり
逆に、遠ざかるほど水分は少なくなります。
ちなみに、
椎間板の表面近くには知覚神経は存在しますが
血管は存在しません。
痛みは感じても、切っても出血はしません。

■椎間板の状態を良好に保つためには
先述したように椎間板は
上下の軟骨終板から栄養を供給されているのですが、
この供給に必要なものが適度な運動です。

背骨に上下の圧がかかることで
椎間板への栄養供給が増していきます。

しかし、
中年以降、運動不足や、デスクワークなどの
同じ姿勢が長くなるお仕事の場合は、
届くはずの栄養が少なくなため状態は悪くなります。

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■年齢別椎間板の水分量
椎間板の水分量は年齢とともに変化します。
以下は一般的な年齢別の水分量の変化です

・0~18歳頃まで:約80~90%
・20代前半:約80%
20歳代後半から:徐々に水分が失われ始めます
・60代以降:約50%程度まで低下します
年齢とともに椎間板の水分量が減少することで、
弾力性が失われ、椎間板の扁平化が進みます。
年を取ると、背が縮む原因がこれです。

■片寄の影響
椎間板は、
水平に配置されている柔らかく厚みを持った板です。
イメージでは、
あんこの詰まったお餅ちのようなものと考えてください。

上下の負荷(=荷重)が均一であれば負荷は分散され、
椎間板の栄養状態に問題がなければ
普通は壊れることはありません。

しかし、
前後左右に片寄があると、荷重は分散されず一方向に負荷がかかってしまいます。

私たち人間であれば、
腹筋と背筋の筋力に差があったり、
いつも前かがみのような姿勢であったとしたら、
もう柔らかく平らな板はなくなります。


辷り症

さらに、
運動不足で栄養状態が悪くなっているとしたら、
それは理想の形ではなく少しいびつな形をした椎間板ということになります。

この状態を椎間板の変性と呼びます。

もし改善をされずに放置して、何かのきっかけで
椎間板の殻(線維輪部)が破れ、
髄核が外に飛び出した状態となれば、
それを椎間板ヘルニアといいます。

つづく

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