中本整骨鍼灸院「健康新聞」8月号

 

其の一、「めまい・ふらつきの正体」~その3~

 

今月も、めまい/ふらつきについてお伝えいたします。

めまいは主に下記の3種類とその他に分類することができます。

回転性めまい… →耳鼻科
主に内耳の異常が原因になり、安静時でも周りが回っているように感じるめまい

浮動性めまい…→総合病院、または脳神経外科
中枢神経や小脳の異常等が原因になり、飲酒の後にみられるようなふらつきのあるめまい

動揺性めまい…→総合病院、または整形外科
自律神経の乱れなど様々な原因により、ぐらぐら揺れる感覚が急に起こるめまい

その他…→内科その後、指示を仰ぐ
貧血などの立ちくらみや、目の前が一瞬暗くなる

 

 

其の二、「頚性めまい」

 

「頚性めまい」と、いう病名は聞いたことはありますか?

この病気、
知らない人が多いわりに、ありふれた病気なんです。

分かりやすく言いますと、
内耳や小脳に異常がない「めまい」は、
ほとんど「頚性めまい」です。

脳外科医である高橋祥先生の論文(頚性めまいの重要性)の中でも、
めまいで受診された患者のうち1000人中899人(89%)が
頚性めまいであったと報告されています。

 

この、頚性めまいの仕組みは、
すでに頚椎(首の骨)の異常(脊柱管狭窄症、頚椎ヘルニアなど)があり、
さらに頭を支える頚の筋肉が緊張(頚コリ)すると、
小脳を含めた脳への血管(椎骨脳底動脈)の
流れが悪くなって起こります。

また、
東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生は
NHKの特集で、頸部の慢性的な筋緊張が原因で
後頭部から出ている副交感神経や血管を圧迫して、
頭痛、めまい、自律神経失調症を発症していると診断しています。
(頸性神経筋症候群)

この二つの病気の共通点は首のコリです。

脊柱管狭窄症、頚椎ヘルニアは、
危険な手術をしないかぎりは治すことはできません。

しかし、
症状の強弱は頸の筋肉の緊張(こり)で決まります。

コリの改善なら十分に可能です。

 

【頚コリの原因】

重い頭を支えている頸の筋肉は、
主に首の後ろ側あります。

この筋肉を酷使する原因は20~59才での3割は
デスクワーク(スマホやPC作業を含む)、
これに続くのが女性なら育児家事、男性はテレビ、
ゲームがです。

60代以上で一番多いのが、
草むしりをはじめとした農作業、
さらに寝ながらテレビ鑑賞が多くなっています。

また、
対人的なストレスで頚肩の筋肉に力が入り、
長く続くと慢性的な「首のコリにつながる」と
訴える方も多くいます。

お薬を飲んでも「なかなか治らない」と
感じている方、頸の治療を試してみてはいかがでしょうか?

次回は「その他」についてお伝えいたします   つづく

 

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

アニーの冷たい朝 (角川文庫)

黒川 博行 (著) 文庫 – 2020/4/24

物語を読んでいて、
登場人物が「誰なら(俳優)あっているかな…?」なんて、
読書家の皆様なら一度はあるんじゃないでしょうか。

今回ご紹介する作品もそんなミステリー小説です。

心を病んだ犯人、
不器用な刑事、
そして控え目なヒロイン。

連続する猟奇殺人に対して、
ベテランの刑事たちがじわじわと犯人を追い詰めていきます。

大阪が舞台とあって、

知っている場所がたくさん出て来るのもいいですね(^-^)

最後まで気が抜けない一冊です。

 

今月の一言

「あと少しです、暑さに負けるな!」

暑さもあと2週間が山ですよ(^-^)

 

~お知らせ~

お出かけの際にはマスクの着用を!

最近、
高齢男性を中心にマスクをせずに電車やコンビニでの姿を見かけます。

さすがに屋外でのマスクはつらいものがありますが、
施設や公共の乗り物内では着用を心がけましょう。

また、
「着けろ、着けない」でトラブルも多発しているようですので
トラブル防止のためにもお出かけの際にはせめて
マスクを持って出かけましょう!

コロナ接触確認アプリ
「COCOA」をダウンロ-ドしましょう!

スマホお持ちの方は、
「COCOA」をダウンロードしましょう。

うがい手洗い以外でも新型コロナウイルスから身を守り、
職場や家庭内での感染防止策になります。
是非、ご協力をお願いいたします。

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