健康新聞2020~9月号~

其の一、
「めまい・ふらつきの正体」~最終回~

 

今月も、めまい/ふらつきについてお伝えいたします。まずは、6月号からのおさらいから。

めまい/ふらつきシリーズ

6月号http://sennrioka-nakamoto.net/archives/2584

7月号http://sennrioka-nakamoto.net/archives/2600

8月号http://sennrioka-nakamoto.net/archives/2619

めまいは主に下記の3種類とその他に分類することができます。

回転性めまい… →耳鼻科
主に内耳の異常が原因になり、安静時でも周りが回っているように感じるめまい

浮動性めまい…→総合病院、または脳神経外科
中枢神経や小脳の異常等が原因になり、飲酒の後にみられるようなふらつきのあるめまい

動揺性めまい…→総合病院、または整形外科
自律神経の乱れなど様々な原因により、ぐらぐら揺れる感覚が急に起こるめまい

その他…→内科その後、指示を仰ぐ
貧血などの立ちくらみや、目の前が一瞬暗くなる

今回はその他のめまい、特に起立性低血圧についての解説です。

 

其の二、「起立性低血圧」

めまい/ふらつきシリーズの最終回は起立性低血圧です。

耳なじみのある言い方をすれば
「立ちくらみ」ですね。

私たちの身体は、頭のてっぺんから足の先まで、
まんべんなく血液が循環しています。

それは姿勢が変わっても一定に保たれるように
自動で調節されています。

しかし、
この調節機能が不調となると、急に立ち上がった時に
脳に血液が回らなくなって、
めまいやふらつきが起こります。

起立性低血圧の目安は
一般的には起立後3分以内に収縮期血圧で20mmHg以上、
拡張期血圧で10mmHg以上の低下が見られるものをいう。
例えば普段135/80mmHgの人が、立ち上がった時に
110/65mmHgまで下がる人は起立性低血圧です。

めまいやふらつき程度であればいいのですが、
その場で転倒する場合もあり、骨折などの危険もあります。

【原因】
最も多い原因は、自律神経の不調です。

生活リズムの乱れや偏食、継続的なストレスが続くと、
心臓や血管をコントローしている自律神経が
本来の働きができなくなります。

すると、
足元に血液がたまり、頭に行く血液量が減り貧血を起こします。

また、
高血圧のお薬や、入院などで下肢の筋力が衰えると
起立性低血圧を引き起こすこともあります。

 

【予防法】
当然ですが、自律神経を整えることです。
一日の生活リズムを正し、ストレスはできるだけ溜めない方がいいですね。

とはいっても急には変わりませんので、
まずは“一気に起き上がらないこと“を心がけましょう。

例えば寝ていたら、一回座って、
その後立ち上がるなどの習慣を作りましょう。

さらに、
適度な運動でふくらはぎの筋肉を鍛えるのも有効です。

 

其の三、「おすすめ!古本めぐり」

シェリー・ケーガン (著), 柴田裕之 (翻訳)

著者のシェリー・ケーガン先生は
イエール大学の哲学を教える教授です。

私たちが漠然と恐れている「死」とは一体、何なのか?

死そのものは誰もが経験するものなんだけど、
生きている間は決してその答えを知ることはできません。

しかし、
恐れるものなのか?

そんな疑問をあらゆる角度で検討します。

中でも、「不死」についての章を読んだ後は、
逆に不死であることが怖くなります。

めちゃめちゃページ数が多くて、硬い文章の連続ですが、
若いうちに読んだほうがいい一冊です。

 

今月の一言

「満月はいいよな~」

暑かった夏も終わり、秋到来(^-^)

 

~お知らせ~

中本整骨鍼灸院の駐車場が変わりました。

9月9日(水)より当テナントの駐輪場及び駐車場の配置が変わります。
中本整骨鍼灸院前の駐輪場が拡大され当院駐車場がパスタ料理店「デル・ソーレ」前に移動いたします。
少し駐車しにくいので、駐車場が幅広になっております。
「中本整骨鍼灸院」専用駐車場の立て看板を従来通り設置いたしますのでよろしくお願いいたします。
また、テナントの予備駐車場がなくなりますので、満車の時は受付までご連絡ください。

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